老人ホーム

老人ホームや介護施設の選び方で後悔しないため事前に比較しておきたいこと

老人ホーム,介護施設,選び方,探し方

老人ホームの探し方のコツ

老人ホームや介護施設といってもいろんな種類があります。種類が色々ありすぎて悩んでしまう方もいますが、施設ごとの特徴を把握することで状況にあった施設を見つけることが出来るはずです。

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施設には色んな種類がある

介護が必要なら民間型の場合は介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、グループホームなど、公共型の場合は特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設が一般的です。住宅型有料老人ホーム以外は認知症の受け入れも可能です。

自立状態なら民間型の場合はサービス付き高齢者住宅、健康型有料老人ホーム、高齢者専用賃貸住宅、高齢者向け優良賃貸住宅、シニア向け分譲マンションなど、公共型の場合は軽費老人ホームやケアハウスが一般的です。

シニア向け分譲マンションは要介護5まで受け入れ可能ですが、そのほかの施設は要介護3程度までとなっています。

施設選びでは細かい情報収集に手を抜かない

施設の種類が豊富なのでそれぞれの特徴を把握する必要があります。実際に申し込もうとしたら条件と合わないために却下されてしまう可能性があるためです。

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もちろん、それぞれの施設で受け入れ可能かどうか問い合わせることも出来ますが、受け入れ可能かどうか、認知症の受け入れはどうなっているのか、さらに入居までどのぐらい期間が必要になるのか、さらには看取りに関してもOKの施設とNGの施設がありますので細かく聞いておくことは大事です。

ちなみに公共型とは自治体や社会福祉法人が運営する施設で、民間型とは民間の事業者が運営している施設のことです。

事前見学は必要不可欠

今ではどの施設でもホームページを開設し、パンフレットを配布しているところがほとんどです。そのため、手軽に施設の情報を手に入れることが出来るのでとても便利ではありますが、やはり直接見学して実際に目で見て確認はしましょう。

見学するときは突然施設を訪ねるのではなく、事前に電話などで連絡を入れて、いつ、何時ごろ施設を訪ねるか事前見学を申し込みましょう。

施設にはすでに入居している方々がいますから、時間帯によってはスタッフが対応できないこともあります。事前見学で聞きたいこともたくさんあるでしょうから、見学の際には必ずその施設に連絡を入れるようにしましょう

一般的な契約の流れ

施設によって契約の流れに違いがあるものの、一般的には施設に入居するまでにおよそ1ヶ月半から2ヶ月ぐらいかかると言われています。急遽今日から預けたいとか、明日からお世話になりたいと言っても無理なので、ゆとりをもって事前見学や申し込みを済ませましょう。

資料を請求したら、気になる施設に事前見学の予約を入れます。事前見学の段階で気に入ったなら、次は体験入居を申し込んでみてください。実際に体験することで改めていろんな場面を知ることが出来ます。

最終的に納得が出来たら契約という流れになります。このとき施設によって違いがありますが、入居する時点でいくらか支払う必要があるのかどうか、さらに毎月支払う金額などの確認も済ませてください。契約を終えたら希望する入居日を伝えて、当日入居という流れが一般的です。

老人ホームや介護施設の選び方で比較したいチェックポイント

ここで老人ホームや介護施設を選ぶ時のチェックポイントを比較項目別にご紹介します。本人以外の家族が選ぶ場合も「自分だったら」と思って考えると良いでしょう。

立地

自分たちが暮らしている場所と施設の場所がどのような位置関係にあるのか重要なポイントになります

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✓入居者がこれまで暮らしてきた街から近いかどうか
✓入居者の家族が面会に行くとき施設の場所が近いかどうか
✓施設のある場所は静かで過ごしやすいか

特に施設のある場所が遠いと、なかなか面会に行けなくなるというデメリットがあります。施設に入ってスタッフによるお世話が可能だとしても、やはり気心知れた家族になかなか会えないことは入居者にとって寂しいものです。いつでも気軽に行ける場所にこだわって施設を選ぶようにしましょう。

費用

介護施設の選び方として費用の比較も重要なポイントです。

✓入居一時金はいくら必要になるのか
✓入居一時金の保全処置を確認できるかどうか
✓毎月支払う月額利用料金はいくら必要になるのか
✓そのほかに必要なお金はあるのか
✓クーリングオフに関する確認が出来るかどうか
✓介護保険料に関する確認
✓返還金制度を確認できるかどうか

実際に入居してこんなに色々お金がかかるとは想像出来なかったという声は少なくありません。多分大丈夫だろうという安易な考えで申し込みを済ませたけえれど、いざ入居生活が始まると思ってた以上にお金が必要な場面が出て焦ってしまうこともあるので、あらかじめどの程度お金が必要になるのか事前チェックが必要です。

スタッフの雰囲気

いくら施設が立派で清潔で、明るい雰囲気があったとしても、その施設で働くスタッフさんたちの満足度が低ければ、サービス面においてなかなか思うようなサービスを受けることが出来ないかもしれません。

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✓仕事に対して前向きに働いているかどうか
✓スタッフ同士で笑顔のコミュニケーションが取れているかどうか
✓スタッフ1人に対する仕事量が多すぎないか

毎日家族のように接するスタッフですから、眉間にしわをよせて不機嫌な態度ばかりではせっかく施設に入居出来ても心が休まりません。猫の手も借りたいほど、気持ちにゆとりなくバタバタとせわしく働いている場合や、表情がどんよりして活気が見られない場合など、もしかしたら今の現状に大きな不満を抱えていることも考えられます。

スタッフの態度の良し悪しはスタッフが置かれている立場が大きく左右するので、施設の見た目の立派さだけで判断せずに、スタッフが恵まれた環境の中で働いているかどうかもチェックしておくといいでしょう。

入居者の雰囲気

すでにその施設に入居している方の雰囲気も何気なく確認してみましょう。あまりじろじろ見るといい印象がないので、あいさつをしたときやすれ違ったときなどチェックしてみてください。

✓入居者が安心した表情かどうか
✓入居者がイキイキと健やかに過ごしているか
✓施設内で不必要に騒いでいる入居者はいないかどうか
✓入居者とスタッフの関係がいいかどうか

現在入居している人たちは、その施設にこれから入居する人の未来の姿と同じです。安心して毎日暮らしているのか、健やかで穏やかに暮らしているのか、それらを言葉で表さなくても表情を見れば一目瞭然です。

施設を決めるときにスタッフの雰囲気も大事なチェック項目ですが、入居者の表情が一番正直かもしれません。スタッフと入居者が信頼関係がしっかり築けているかどうかも大切です。

介護体制や医療ケア

なかなか表立って見えないところだからこそ、入居前にしっかり確認しておきたいポイントです。

✓施設の入居者数に応じたスタッフが配置されているか
✓施設によって看護職員や介護スタッフが在籍してるかどうか

テレビなどでも話題になっているのでご存知の方も多いと思いますが、施設の入居者数に対してスタッフの数が少なくて手が回らないというニュースを度々見かけます。

今は介護に関する法律も色々と変化があり、例えば介護付き有料老人ホームなどでは入居者3名にスタッフが1名、これが国の基準となっています。中には入居者2名に対してスタッフが1名という施設もあるようですが、基準を超えたスタッフ分の人件費は介護保険による自己負担額にプラスしたサービス費が必要となります。

また、介護付き有料老人ホームの場合は医療的ケアが出来る看護職員や介護スタッフが在籍しているかどうかも確認する必要があります。緊急事態のときに医療機関に連絡したり、日常的なケアとして服薬の管理や健康管理も行うためです。

施設や居室の設備

各施設ではホームページを運営しているところもあるので、施設内の写真を見ればある程度情報を把握することは出来ます。しかし、写真と実際に見たイメージでは全く違うことがありますので注意が必要です

✓客室の玄関、入り口にカギはついているか
✓居室の広さはどのぐらいか
✓居室に洗面台などの設備が備わっているか
✓洗濯物を干すためのスペースが確保できるか
✓収納するスペースは確保できるか
✓利用者が共用できる部分に食堂やリビングがあるかどうか
✓客室部分で足りないところを共用スペースで補っているか

客室に関するチェック項目はたくさんあります。

特に有料老人ホームの場合は最低限の設備が整っている施設や、上に上げたチェック項目以外にも娯楽設備などが充実している施設もあります。中には利用者が重篤な病気を患っていた場合でも受け入れてくれる施設もあり、もちろん受け入れ可能な設備が整っているのは言うまでもありません。

非常に細かいことですが、例えば足が不自由な場合はあらゆる場所に手すりがついていると施設内を移動しやすいというメリットがあります。健康だとなかなか気づかないこともありますから、利用者の立場になって過ごしやすい客室かどうかをしっかり見極めていきましょう。

食事

食事は体の健康を維持するための大切なものなので、もしも施設で可能なら見学したときや体験入居したときに食事もしっかりチェックしてみましょう。

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✓どのメニューを選んでも美味しいかどうか
✓見た目は食欲に影響するので盛り付けにもこだわっているか
✓メニューを選ぶことができるか
✓バリエーションに富んだメニューが用意されているのか
✓一日の中でおやつタイムやお茶タイムが用意されているのか
✓イベントや行事ごとに特別用意されるメニューはあるのか

人が幸せに暮らしていくために食は大切です。

おいしいと感じることで満足感を得ることが出来ますから、とりあえず口に入ればよいというのではなく1日3食、毎日食事の時間が待ち遠しいと思えるほどのメニューが出されているのか、もちろん栄養面でもバランスのいい食事が用意されているのか確認しましょう。さらに、食事に介助が必要な場合にスタッフがどんな風に接しているのか、見学の時など介助の様子を見せてもらいましょう。もちろん利用者が食事の様子を見られるのがイヤという場合もありますから、強引に部屋に入って見学するようなことはNGです。

スタッフの人数が不足していると手が足りず、自分の番に回ってきた時にはすっかり食事が冷めてしまったという施設では入居者が気の毒ですから、働くスタッフの環境が整っていることも厳しくチェックしましょう。

行事やイベント

1年を通して様々な行事があります。その日が来るとなんとなく胸がワクワクしてくるもので、生きる活力にも繋がるでしょう。介護施設でもイベントや行事に関する催し物があるのかどうかはチェック項目のひとつになります。

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✓年末年始は年越しや新年会などがあるのか
✓節分やひな祭り、端午の節句などにはイベントがあるのか
✓年中行事だけでなくお誕生日会なども開かれているのか
✓たまには外食など目先の変わったイベントがあるのか
✓音楽会など人を招いたイベントがあるのか

カレンダーに合わせて1年を通してイベントがあると、毎日の生活に潤いが出るものです。次のイベントはどんな楽しいことがあるのかと考えるだけでもイキイキとした日々を送ることが出来るでしょう

また、いつも施設でいただく食事はおいしいものの、たまの外食もワクワクするはずです。生活に刺激があって利用者の心の安定が保たれるかどうかが非常に大切であることを忘れないでください。

コンサートのようなイベントも外出がままならないと難しいですから、施設に人を招いて音楽会が開かれたり、年配の方に人気の落語会などがあると生きる喜びを感じるはずです。

施設の経営状況

どんなに設備が整っていてキレイだとしても経営難に陥っていればいつ施設が閉鎖するか分かりません。安心した生活を送るのは難しくなってしまうでしょう。

✓施設の入居率はどのぐらいか
✓経営する母体は信頼できるのか

特に民間経営の施設は見た目では分かりにくいですが、経営難に陥っている施設も多く、倒産するのも時間の問題という話も聞こえてきます。安心した毎日を送るためにも施設の経営状況を把握する必要があるのですが、特に確認しておきたいのが入居率です。運営してから1年以上経っているのにもかかわらず、入居率が50%以下の施設は経営状況が危険と判断できると言います。

今の時代介護施設は順番待ちで大変という状態ですから、入居率が半分を切っている場合は施設に何かしらの問題があると考えられます。外からは見えにくいことですが、もしも出来ることなら財務諸表を見せてもらうことで経営状況を確認することが出来ます。

難しいことかもしれませんが、これから生活していく場所が安全か安全ではないか確認することは重要なことです。